「補聴器」について詳しく宮地先生にお話をお聞きしました。

「補聴器」について詳しく宮地先生にお話をお聞きしました。

どの国でも10%前後の人が難聴があると考えている中、これから日本はますます高齢化が進み、その割合が高くなることが予想されております。そのような中、両側難聴がある人は難聴がない人に比べて認知症になる確率が高く、難聴を放置すると認知機能が低下することが報告されております。そんな「難聴」補うため使う「補聴器」。そんな「補聴器」についてはかたみち耳鼻咽喉科の宮地先生にお話をお聞きしました。

【質問】補聴器は眼鏡みたいに簡単に作れるんでしょう?

【先生】この質問への答えは×で、誤解です。
その理由は、補聴器は眼鏡と違い、耳に入った音を周波数ごと(調整する周波数は多数あります)に、徐々に増幅させて、聞き取りに必要な音の刺激を脳に送るための医療機器です。更に、聞こえないことに慣れてしまった「難聴の脳」を徐々に変えていくリハビリや、人それぞれに異なる聴力レベルに合わせた調整が必要になります。

【質問】では「どのようにして?」「どれくらいの期間」で作れるんですか

【先生】まずは補聴器の適応があるかどうか、
補聴器相談医のいる耳鼻咽喉科への受診(治療できる耳垢や中耳炎や急性難聴が難聴の原因の場合もあります)と、2〜3ヶ月の間、補聴器を朝から晩まで装用しながらのリハビリと、言語聴覚士による定期的な調整が必要です。そして、リハビリ期間中は、補聴器を付けた状態で音の聞こえを測定し、足りない音や大きすぎる音がないかを確認し、調整を繰り返します。目標の音量まで到達したら、ことばの聞き取りの改善度合いを確認し、ようやく装用者にフィットした補聴器になります。

【結論】補聴器は簡単に作れるものではなく、他に難聴の治療法がないか?、本当に必要かどうか補聴器相談医のいる耳鼻咽喉科で相談した上で、補聴器装用の適応がある方のみが2〜3ヶ月ほどの言語聴覚士による調整と必要なリハビリを経て、徐々に聞こえるようになっていくものです。(参考資料:「よく聞こえない」ときの耳の本いつまでも聞こえる耳を保つ! 2021年版)

はかたみち耳鼻咽喉科では、補聴器相談医・補聴器適合判定医を持った院長が診察を行い、補聴器装用の適応があると判断した方に対して、補聴器の3ヶ月ほどの貸出期間を設け、言語聴覚士による定期的な調整を行ってくれます。(上記は保険診療の範囲で行ってくれます)

はかたみち耳鼻咽喉科 補聴器診療
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電話番号:0942-38-0801

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